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魔導人形(マドルチェ)の創造主はだれ?「生命の魔導書」について考察する

以前の記事で、「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」という考察をしたのですが、その説と関連する情報を見つけました。

その情報というのが、先日購入した「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド4」という遊戯王界隈で有名なデータ本の一節です。

はじめに「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド4」の軽い紹介をして、そのあとに「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」の考察をしていきます。

ではさっそく始めていきましょう。

「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド4」とは

遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド 4 (愛蔵版コミックス)

「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド4」とは、遊戯王ZEXAL時代(2011年3月~2014年3月)の3年間に発売された遊戯王OCGのカードをすべて紹介しているデータ本です。

アニメの各シリーズが終わるころに、まとめとして発売されるので、「1.デュエルモンスターズ」「2.GX」「3.5D's」「4.ZEXAL」「5.ARC-V」「6.VRAINS」と全部で6冊のシリーズ本となっています。

アニメ遊戯王がOCGから離れて、ラッシュデュエルを始めたことで、マスターガイドはいったん完結になりました。

また遊戯王OCGに戻ることがあれば、次の巻が発売されるかもしれません。

「マスターガイド」には、当時の環境デッキの振り返りや、大会の分析、カードイラストのストーリー、各種テーマの展開方法などの情報など、遊戯王OCGの様々な情報がまとめられています。

イラストの影に隠れた物語を解説してくれる「OCGイラストストーリー」のコーナーがおすすめ。

この巻では、海皇、炎王、水精鱗、禁じられたシリーズ、魔導書、クリッター、幻獣機、ゴーストリック、シャイニートマジシャンなど調薬師、蟲惑魔の物語が紹介されています。

前回の記事のおさらい

「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」は、マドルチェのカウンター罠カード「魔導人形の夜(マドルチェ・ナイツ)」から来ています。

マドルチェとは、そもそも「魔導」「ドルチェ」「ドール」の3個の言葉からなります。

そして遊戯王の中でマドルチェと最も関連深い「魔導」と言えば、2012年4月14日発売の「RETURN OF THE DUELIST」で、マドルチェと同時に新登場したテーマ「魔導書」です。

マドルチェを作ったのは「魔導書」?

登場タイミングが一致している状態で、マドルチェに突如現れた「魔導」という魔導書との関連性を明らかに匂わせるキーワードと、類似しているキャラクターデザインから、「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」が生まれました。

前回はそこまでになります。今回は新たに「魔導書」のカードイラストストーリーから重要な手がかりを発見しました。

高等魔導書の資格を持つ者しか閲覧が許されない”生命探求”の魔導書

「魔導書」の舞台である教育研究機関「魔導書院ラメイソン」には、長年の研究によって蓄積された英知が詰まった魔導書が多数収蔵されていました。

魔導書を収蔵する魔導書庫は、光の魔力を媒体とする「魔導書庫ソレイン」と、闇の力を媒体とする「魔導書庫クレッセン」の2つがあります。

今回注目すべきは、月がシンボルになっている「魔導書庫クレッセン」

戦闘技術に並ぶ危険な知識「生命探求」に関する魔導書を収蔵する”月”の魔導書庫

「魔導書庫クレッセン」には、自由な研究を推奨するラメイソンでも一部の者しか閲覧できない、戦闘技術や生命探求などといった、危険な知識が集められた取扱注意の魔導書が収蔵されていました。

魔導書の物語は、「魔導書院ラメイソン」と「魔法都市エンディミオン」の戦争の物語。そして、その戦渦に巻き込まれた少年マットの物語です。

その物語に戦闘技術に関する魔導書は登場しても、生命探求に関する魔導書は存在しません。

物語に登場しない魔導書が「魔導書庫クレッセン」に収められているということは、魔導書テーマ外に生命探求の魔導書が存在するということになるので、

魔導書庫クレッセンに収蔵された生命探求の魔導書から、魔導人形マドルチェが誕生したのでは?

となるため「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」がますます有力になってきます。

生命探求の魔導書とは「ネクロの魔導書」のこと

魔導書カードをもう少し見てみると、物語のカード外で「魔導召喚士 テンペル」が使用する「ネクロの魔導書」という魔導書が存在していました。

クトゥルフ神話に登場する魔導書で、ギリシャ語で「死者の掟の書」といった意味を持ち、英語名では「生命の魔導書」となっています。

となると、魔導書庫クレッセンに収蔵されている生命探求の魔導書は、「ネクロの魔導書」のことであると導かれます。

ここで言う死者というのは、

ボロボロになった人形や、マドルチェのモデルとなった人物のことでは?
「ネクロの魔導書」から魔導人形マドルチェが誕生したのでは?

と思い、魔導書のカードイラストを見てみると、その魔導書のカードイラストに描かれているのは

ネクロの魔導書(生命の魔導書)に描かれているのは「救世の美神ノースウェムコ」

マドルチェとは似ても似つかない、5D's時代の儀式モンスターが召喚されていました。

「救世の美神ノースウェムコ」と「クイーンマドルチェ・ティアラミス」

ティアラミスのどこか宗教っぽい椅子のデザインや、杖の中心の赤い宝石を考えると、ほんの少しだけ似ているような気もしますが、関連性があるようには思えません。

以前の記事で考察した、マドルチェのモデルはマリー・アントワネット説から考慮しても、「救世の美神」という言葉とマドルチェの関連付けは難しいでしょう。

harusdia.hatenablog.com

「マドルチェを作ったのは「魔導書」説」のまとめ

マドルチェと魔導書

マドルチェとは、「魔導(マドウ)」+「人形(ドール)」+「お菓子(ドルチェ)」の掛け合わせ。

マドルチェと最も関連深い「魔導」と言えば、2012年4月14日発売の「RETURN OF THE DUELIST」で、マドルチェと同時に新登場したテーマ「魔導書」

魔導書の舞台「魔導書院ラメイソン」には、”生命探求”の魔導書を収める「魔導書庫クレッセン」が存在する。

「魔導書庫クレッセン」のシンボルは月という点からも、「魔導人形の夜」の夜のイメージと一致する。

しかし、「魔導書庫クレッセン」の生命探求の魔導書は、「ネクロの魔導書」のことで、その召喚対象はマドルチェと関連性のないモンスター。

ネクロの魔導書(生命の魔導書)に描かれているのは「救世の美神ノースウェムコ」

つまり、マドルチェと最も関連深い「魔導」の「魔導書院ラメイソン」が行っている生命探求の対象は、マドルチェではない。

マドルチェの「魔導(マドウ)」は「魔導書院ラメイソン」を中心とした魔導書テーマとの物語上の関連は無し。

「マドルチェを作ったのは「魔導書」である」という可能性は低いという結論になりました。

マドルチェは、魔導書院ラメイソンの外の魔導ストーリーと考えるのがよさそうです。

もしも、魔導書と同時であることが重要な要素であるならば、マドルチェは魔導書院ラメイソンではなく、ラメイソンと相対する「魔法都市エンディミオン」と関係しているかもしれません。

魔法都市エンディミオンで、マドルチェ誕生?

しかし、魔法都市エンディミオンが「魔力カウンター」を中心とした設定なのに、マドルチェが「魔力カウンター」を全く使わないことを考えると、「魔法都市エンディミオンで、マドルチェが誕生した説」もかなり可能性が低い説だと言えるでしょう。

であれば「マドルチェの魔導っていったい何?」となりますが、

結論、よくわかりません。